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ザ・フラッシュのLEOのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.2
フラッシュことバリー・アレンは母親の死を防ぐためと投獄された父親の無実を証明するため、バットマンことブルース・ウェインの反対を振り切って時間を遡る。
母の死は回避する事に成功したものの、自身のいた本来の時代に戻る途中で、黒い何者かによって途中で弾き飛ばされ自身は能力を失った上にマルチバースが大混乱を起こす。
そこでは自身が過去に体験した様々な事件が起こるが、それは似て非なる事件であり、バリーは“幾らマルチバースであっても変えられない過去は変えられない”と言うことを学び、ヒーローとして人間として成長して戻ってくる…という話。

全体としての感想はそれなりに面白かった。
重い話が多いDCには珍しくコミカルだし。
まぁ、“使い古された話”の範囲は超えてないけどね。
それでも面白いと思わせるのは、主人公を演じるエズラ・ミラーの演技力によるところが大きいのだろう。
やっぱり向こうはいい役者の層が厚いなぁ。

でもね〜、「また敵がゾッド将軍かよ」とか「昭和の仮面ライダーみたいに、またクライマックスの戦いはただだだっぴろい平原かよ」とか「マルチバースやタイムトラベルのルールは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』やティム・バートン版『猿の惑星』の丸パクリかよ」とか、かなり雑な部分が目立ってた気がする。

それに現代のジャスティス・リーグのメンバーをカメオ出演的に出し、マイケル・キートンを始めニコラス・ケイジや過去のDCキャラを演じた人達を総じて出せばオタクたちが喜ぶんじゃない?って感じの作りも「どうかなぁ〜…」って感じ。

『ジャスティス・リーグ』でもそうだったけど、散らかして散らかして無理矢理ザッとまとめた風にするのはそろそろもう限界じゃないか?
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