みみしゃ

海の上のピアニストのみみしゃのレビュー・感想・評価

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)
4.2
『あの海の上を揺れ動く街を
 降りるべきじゃ無かったかもしれない』

「America!!!」
「🗽」

「このピアニストは誰だ?」
「彼は、存在しなかったと言っても嘘じゃない」

「この世紀の初めの年の初めの月に生まれたんだ
 こいつの名前は1900!」
「坊やは気に入ってないみたいだぜ」
「もう名前になった
 こいつは
 "ダニー・ブードマン・T・D・レモン・1900"だ!」

「名前は?」
「1900」
「曲名じゃなくて彼の名前よ」
「1900」
「曲名みたいだわ」

「コーン吹き、船酔いか?」

「コーン吹き、ひとつ聞いても?
 君は子供はいる?」
「? いや」
「じゃあ孤児院行きだな」
「🎹🌀」
「ママ!」
「馬に詳しいのか?」
「...まあ少しは?」
「それは良いことだ」

「アメリカを発見するのはいつも1人だけだ
 それは偶然なんかじゃ説明できない
 運命なんだ」

「その、よければ、君に、」
「聞こえないわ!」
「もし迷惑じゃなければ、」
「聞こえないの!」
「...幸運を!」
「ありがとう!」

「理由は見えたものじゃない
 見えなかったものだ
 あの街の終わりは見えなかった
 終わりはどこにあった?マックス
 ピアノの鍵盤には終わりがある
 誰が数えても88だ
 僕は限りある鍵盤の中で音楽を作ってきた
 でもあの街に終わりはない、無限だ
 無限に続くものの中では作れない
 そんなの手に負えないよ
 通りだけでも何千とある
 その中からどうやって一つを選べばいい?
 出会うべき女、住むべき家、
 自分の死に方もだ
 僕はこの船で生まれて育った
 この船を降りてあの無限の街に行くなら
 船と一緒に終わりを迎えるよ」

「君だけは僕の存在を覚えてる」
みみしゃ

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