落ちぶれた元DJとホームレスの男。不思議な運命に導かれた2人の友情と心の再生を綴ったヒューマン・ドラマ。
監督はテリー・ギリアム
ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞受賞。
原題: The Fisher King
(1991、2時間17分)
過激なトークを売りにした人気ラジオDJ・ジャック(ジェフ・ブリッジス)はラジオで不用意な発言をし、それが銃乱射事件の引き金になり、7人の死者が出る。
3年後、ラジオ界から干されて落ちぶれたジャックは、3年前の事件で妻を殺されたホームレスのパリー(ロビン・ウィリアムズ)と出会う。
パリーは大学教授だったが、妻を失って以来、自らを"神の門番"と名乗りキリストが最後の晩餐で使用した"聖杯"を探すなど、奇妙な行動を取るようになっていた。
責任を感じたジャックは、何かできないかと考え、パリーが密かに思いを寄せる女性・リディア(アマンダ・プラマー)との仲を取り持ち、そのことで自分の重荷を軽くしようと考える…。
~他の登場人物~
・ジャックの恋人、アン(マーセデス・ルール):ビデオショップを経営。
・ホームレスでゲイのキャバレー歌手(マイケル・ジェッター)
・傷痍軍人(トム・ウェイツ)
"赤い騎士"
「この世で男と女が結婚するってことは、神と悪魔が一緒に暮らすってことさ」
~挿入歌~
・レイ・チャールズ「Hit the road,Jack(旅立てジャック)」
・ハリー・ニルソン 「How About You?」
通行人たちが突然社交ダンスを始める幻想的なシーンが印象に残る。
役者では、マーセデス・ルールが味な役どころ。