初バスター・キートン作品。
めちゃくちゃ面白かった。
ドリフな笑いにはことごとくハマる小学生男子脳の私。お腹を抱えて笑った!笑った!
但し、単なるコメディを超えたサイレント映画の最高峰たる所以も隅々から感じ取れる。
物語は南北戦争を舞台に、敵の北軍に奪われた機関車と恋人を取り戻すべく奮闘する主人公の姿を描く。一応戦争映画なんだろうけど、悲壮感とか辛さは微塵もなく、不謹慎と言う感覚も無い。
チャーミングで遊び心のある作品だった。
危険すぎるアクションを生身でこなすキートン。見ていてヒヤヒヤするシーンが盛りだくさん。極めつけは列車が川に落下するシーン。勿論CGなんて無い時代に本物の列車で撮ってしまうスケールの違いには本物の迫力を感じる。(どうやらサイレント映画史上最もお金のかかったショットだとか)
機関車操縦士の主人公ジョニー・グレイには愛するものが2つあった。ひとつは機関車ともうひとつは恋人…
でありながら恋人の扱いも機関車の扱いも雑だこと。笑
後半なんて特に笑いのスイッチが入りっぱなしだった。
それにしても流石!ストーリー構成もダイナミックな列車アクションも勿論笑いの散りばめも、全てがレベルの高い作品だった。
はぁ、とにかく楽しかった。