たく

エンジェル ウォーズのたくのレビュー・感想・評価

エンジェル ウォーズ(2011年製作の映画)
3.5
飛行機の機内放送の日本語吹き替え版で久々に鑑賞。ザック・スナイダー監督2011年作品で、彼が「300〈スリーハンドレッド〉」あたりで確立した高速アクションとスローモーションを組み合わせた独特のスタイリッシュな映像が顕著に出てくる。今見るとCGにちょっと古さを感じて、これはデジタル技術にとって逃れられない宿命だよね。このチープさが図らずも吹き替え版のいかにもハリウッド演技の臭さにマッチしてて良かった。精神の牢獄に囚われた少女がある人物に救いをもたらす話で、「マルホランド・ドライブ」で初めて観た時に斬新さを感じた「幻想世界の中で起きてることが現実世界のメタファーになってる」という描き方は、「飾り窓の女」「愛人ジュリエット」「夜毎の美女」など昔から使われてることを最近知った。

ファーストバトルが「未来世紀ブラジル」を思わせる大魔神との戦いで、ここのソードアクションがカッコいいんだけど、その後はアクションが地味になるのでちょっと飽きる。2011年に観た時の感想に、「スナイダー監督のセンスが出てて良い」「最初のウォーズが一番良くてあとになるほど尻つぼみ」「最初のウォーズで雪を背景としたビョークの歌がベストマッチ」「ブラジルのオマージュとも感じた」「パンズ・ラビリンスを連想」などと書いてて、時間が経って改めて観ても感想があまり変わらなかったね。

エミリー・ブラウニングのロリっぽい容貌が役柄にハマってた。初鑑賞時はオスカー・アイザックの認識が全くなかったので、再鑑賞して彼の出演に驚く。ジェイミー・チャンの可愛さが印象的で、見たことあると思ったら「ハングオーバー」のステューの奥さんだったね。
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