あまのうずめ

バルトの楽園(がくえん)のあまのうずめのレビュー・感想・評価

バルトの楽園(がくえん)(2006年製作の映画)
3.5
1914年中華民国の青島にドイツ軍は進軍するも、日本参戦となりドイツ兵は投降し捕虜となり、4700人が日本12カ所の収容所に分かれ収容される。徳島の坂東俘虜収容所の松江所長は敵味方の区別無く捕虜と交流する。

▶︎ 青島での戦闘、坂東収容所だけで無く人として捕虜を扱わなかった久留米収容所の話の他、松江所長が振り返る戊辰戦争の話も描かれている。

主なドイツ兵のエピソード、松江所長に批判的な軍部のエピソードも織り交ぜながら、終戦を迎えドイツ兵たちが坂東に捧げると楽団員を中心に第九をアレンジし披露する。ラストの第九の演奏は端折っているがかなりの尺を使っていてストーリーと音楽の力で感動的にまとめていた。

エンドロールにはカラヤンの指揮、混声の第九も入っている。

「エルトュールル号」とか「坂東俘虜収容所」の作品は学校で観せた方がいいと思う。