このレビューはネタバレを含みます
世界の終末と新しい世界の始まり。
世界平和・冷戦の終結・世界の終末
それにはOffret=Sacrifice=犠牲
が必要である。
マリアのくだり➡︎信仰心・愛の復活。犠牲になる覚悟(財産を捨てる覚悟)
家を燃やすシーン➡︎故郷を捨て、亡命したタルコフスキー自身のメタファー。
冷戦終結、終末の3パターン。
➊最悪➡︎核戦争で全てリセット
➋妥協➡︎ソ連の崩壊
➌理想➡︎人類が愛に目覚める
家を燃やすシーンは➋のメタファー(!?)
理想を唱え続けたタルコフスキーが、遂に妥協(犠牲)を許した作品なのかも。
化学主義&文明の批判=冷戦の批判。
怖いのは死ではなく死への恐怖➡︎恐怖の均衡への批判。
基本的にはいつものタルコフスキーだが、今作はその中でも特に退屈。