このレビューはネタバレを含みます
長い。ひたすらに長い(ФωФ)ナガイ...
本作完成後に病に倒れ、1986年12月28日の夜に肺がんのために54才で世を去ったアンドレイ・タルコフスキーの遺作。
1985年5月。スウェーデンの南。
バルト海を臨むゴトランド島。
これまで映画詩人と評されてきたタルコフスキーが、初めて、その想いを冒頭で主人公に"独白"という形で語らせている。
我が身に迫る死期の予感と人類終末が間近に迫っているという緊迫した意識がそうさせたのかは分からんが。
神への祈りと誓いと神との契約。
「愛する者を救ってください」
「持てる物全てを犠牲に捧げますから」
最後の朝。
自らを犠牲(サクリファイス)にする儀式を始めるアレクサンデル。
タルコフスキーによる【献辞】
「息子に捧ぐー希望と確信をもって」
ヨハネによる福音書1章1節
「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった」
☆レオナルド・ダ・ヴィンチ『東方の三賢人の礼拝』
☆『日本の木』
☆バッハ『マタイ受難曲:神よ、私のこの涙にかけて憐れみください』
☆夢幻シーン:海童道宗祖の尺八(日本)
☆ハムレットの構想から発展した脚本。
夢から現実。
夢から夢へ。
色彩美は秀逸。
1986年カンヌ国際映画祭審査員特別賞
国際映画批評賞
エキュメニック賞
芸術特別賞
※パンフレットは宝物( ノ^ω^)ノ