宇毘友鵶

地獄の黙示録・特別完全版の宇毘友鵶のレビュー・感想・評価

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)
4.1
文学小説読む奴のほぼ大半は持ってるのだが、作品の進行について我慢強いという資質があって、これが無いと話の途中だろうが寝る奴が出てくる。
コッポラの映画は大体この資質を必要とする。
はっきり言って一般人は途中で飽きる。ワルキューレの騎行聴いたらもうええんちゃう?みたいな。
でもやっぱり俺はこの映画は好きだ。上記のシーンも好きだし、最初と最後のドアーズもいいし、ラリった兵士がノールックで撃つとこもいい。

思うに、これはアメリカという国がエディプスコンプレックスを抱えていた時代の映画なんだと思う。思春期特有の視野狭窄みたいなもんが根底にある。誰も彼もが近視眼的。敵も味方も監督も観客も。
そういや村上春樹は規模のでかい学生映画なんて言ってたけど、それは俺も同感で、よく観るとコッポラが書きたいこと先行なきらいがあるところなんかが確かにそれっぽいんじゃないかな。
宇毘友鵶

宇毘友鵶