とぅん

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

名門高校に入った苦学生と偏屈な盲目の退役軍人の心の交流を描く感動作。

名門と言いつつ、実態は真っ黒な校長が好き勝手支配している学校で、チャーリーはクラスメイトが校長への嫌がらせを仕掛けるところを目撃し、校長に口を割るか退学かを迫られてしまう。

金に常に困ってる主人公がバイトとして訪れたのが、盲目の退役軍人のスレード中佐の面倒を見る仕事だったのだけど、半ば強制的にニューヨークへの旅に連れてかれてしまう。

最初は絡みづらいなぁと思っていたけど、旅を通じて、次第に心を通わせていく過程がなかなか丁寧に描かれていて、それが最後の裁判ばりの聴聞委員会での中佐の力強い語りに繋がっていく。
この中佐がチャーリーの素晴らしさを語るシーンの為に、2時間費やして2人が絆を深めていくのを積み重ねていたんだなと。

中佐を演じたアル・パチーノの目が全然動かない演技だとか、自殺を考えるほどの闇を抱えながら、チャーリーに対して優しさを見せるところとか、圧巻過ぎた。
とぅん

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