Kiki

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのKikiのレビュー・感想・評価

4.0
偏屈な盲人、という第一印象から怒涛の深みを見せてくるアルパチーノ。戦争を経験した人にしか分からない戻れなさが、物語終盤までのハラハラ感に繋がっていてずっと目が離せません。
ダンスシーンも素敵ですが、ドライブシーンが最高でした。緊迫感のあるシーンのはずなのですが音楽のおかげで素晴らしく中和されて思わず笑ってしまいました。
チャーリーの底なしの誠実さとスレード中佐の一本筋が通った真っ直ぐさは形は違えど芯は同じものでした。演説のシーン泣けました。
徐々にお互いに影響を受けている様子が現れているラストシーンは後味がよく心温まります。
Kiki

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