落ち目のポルノ俳優がスナッフフィルムに巻き込まれる、上映禁止されまくった有名胸糞残虐映画
ポルノとバイオレンス描写が多く、不快ではあるのだが前評判ほどではない。
有名な新生児のシーンは中々の迫力だったが、他はそこまで。
ゴア描写に注目されることが多いが、構成としては割とサスペンスよりに丁寧に作ってあり、筋としては面白い印象を受けた。
ただ細部が粗雑で、主人公ミロシュに監督がこだわる理由や家族が巻き込まれる理由、義兄のドンで返し、監督の芸術など全てにおいて説明が不足しているため、思いつきで物語が展開されている感が否めない。
物語の作りが甘く入り込めないから、残虐描写が刺さらず胸糞映画としては一段落ちるという評価
監督いわくセルビアの現状、内紛、犠牲、家族が容易に引き裂かれることをテーマに描きたい、それも確かに言われれば分かるけど、クオリティ不足。ハネケとかそこらへん本当に上手いですからね
主人公が記憶を逆走しながら物語が復元される所や落ちのパターンなど、オールドボーイと似ている。
あちらが全編を通して練り込まれてる構成なのに対してセルビアンフィルムは行き当たりばったり感は残念ながら否めない
ゴア描写もモザイク多すぎて半端な感じ