このレビューはネタバレを含みます
やっと観たぞ〜!
最初から最後までギリアムの大好きなモチーフがてんこ盛りの冒険ファンタジー。
めちゃくちゃぶっ飛んでて、観ている時はもう呆然って感じなんだけど、あとからじわじわ面白かったな〜と思い出し笑いしてしまうような映画だったな。
ヤフー映画のレビューでわかりやすく解説してくれていた人がいるのでそれを踏まえると、
量産的でハイテクなものに頼りきりの両親(社会)にうんざりしていたケビンにとって、ラストシーンの両親の爆発は、現実からの逃避に道が開かれたことを意味する、とのこと。
私は観た直後、この作品もバロンのように比較的子供向け(?)に寄ったものなのかな?と感じていたけれど、やはりギリアムの信念はこの頃から作品に根付いているのね……
両親が爆発するシーン、不思議とスカッとしたもんな……(笑)
そう考えると、「彼は残り 戦いを続ける」といってケビンを置き去りにした神の行動にも納得がいくし、消防士(アガメムノン王)の最後のウィンクもケビンにとって救いであるように思える。
ケビンはこれからも現実世界で生きていくけれど、選択の余地が与えられているんですよね。
タイムスリップものなんて使い古された設定に思えるけれども、ギリアム節が炸裂してその枠組みを超越しているところがこの作品のすごいところ。
観て良かったな〜、ふとした時にまた観たい映画かも。