爆裂BOX

フレディVSジェイソンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)
4.7
皆が夢見た二大殺人鬼の対決が13金の配給が9作目からニューライン・シネマになった事でついに実現した夢のようなお祭り映画ですが、内容も期待裏切ることなくジェイソンとフレディが血反吐と肉片散らしながら激突する素晴らしい作品ですね。「ジェイソンの命日」のラストでホッケーマスクをフレディが持ち去ってから高まっていた期待が昇華された感じです。
ストーリーも強引な所ありつつもホームグラウンド違う殺人鬼同士が合流し対決に持っていくまでをスムーズに描いていく流れも良いですね。「13金」「エルム街」のお約束もちゃんと盛り込んでいる所も両方のファン満足させてくれると思います。まあ、あれだけ湖に浸かっていたジェイソンの弱点が今さら水という点や壊滅状態だったスプリングウッドが普通の町だったり違和感感じる所もありますが…
ジェイソンものっけからメッタ刺しベッドさば折りという見事な殺害方法見せてくれますし、中盤のトウモロコシ畑で開かれるレイヴパーティで炎に包まれながら大殺戮パーティ繰り広げるシーンはテンション上がりました。フレディも何時もの様にお喋りしながらサディスティックに獲物を追い詰めていったり、悪魔みたいな表情になったり芋虫になったりジェイソンの母に化ける変化ぶり見せてくれます。今回の対決においては見事なヒールぶり見せてくれたなぁ。
二人の待ちに待った対決シーンも見たいもの見せてくれた感凄かったですね。第一ラウンドの悪夢の中での戦いも悪夢の中で自由自在に思い通りにできるフレディの特性生かした無茶苦茶ぶりが最高。両腕切り落とされてもすぐはやしたりジェイソンをガンガン壁やタンクにぶちつけまくる所は笑っちゃいました。ジェイソンの振り下ろしたナタをカギ爪で真剣白刃取りするシーンも最高。
現実に引っ張り出されての第二ラウンドもパワータイプのジェイソンと周りにあるものを利用して頭脳タイプで戦うフレディの戦い方の真っ向勝負が楽しすぎますね。フレディが肉弾戦でも善戦してたのは意外でしたね。最後の両者腕が千切れたり顔にカギ爪突き刺したり血みどろになりながらナタ突き刺す姿が壮絶でした。生き物やめてる二人ならではの戦いぶりです。生き残った二人の元ヘナタもって近づいてくるのがジェイソンかと思いきやフレディだったのはビックリでしたが、直後に湖から現れてフレディのカギ爪身体に突き刺すジェイソンがカッコよすぎた。お互いがお互いの武器使って戦うのは良かったなぁ。
脇役でキャサリン・イザベルやブレンダン・フレッチャー等ホラー映画でよく見る人たちが出てるのも嬉しいですね。
手を抜くことなくこの二人の血みどろの戦いをちゃんと描いてくれただけでも大満足の作品でした。