萩原くわがた

ワンス・アポン・ア・タイム/天地大乱の萩原くわがたのレビュー・感想・評価

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西洋人は皆殺し、西洋の物全部焼く、中国に幸せをもたらす正義と善良の白蓮教!
荒れに荒れた中国を理想国家へと改革するために水面下革命活動を画策する孫文達!
やばい奴らを排除して中国の安寧と誇りを守るため何でもやる広州警察(最強ドニーイェン所属)

二作目にしてとんでもない奴らがわんさか出てきて、これにはウォン先生も流石に折れてしまうのではという心配もなんのそので無敵っぷりを発揮するのが流石。奇襲されて火矢とかバンバン飛んできても自分の方に飛んできたやつを蹴りで全部叩き落とすシーンの安定感とか凄かった。ジェットリー以外にこのウォン先生を演じられる人はいないだろうと確信した瞬間だった。

イーサンとのラブコメや弟子との楽しい掛け合いもこんなシリアス感ある本筋の中だけど豊富に差し込まれていて良い。

予算も潤沢さを感じる豪華なセットがたくさん出てきて、特に白蓮教の施設での戦いのカルトチックな内装が凄く良かった。不気味でありながら豪華絢爛であり、そしてひしめく胡散臭さの中でものすごい人数の信者&教祖と激しい功夫が展開されるシーンは圧巻。

ここまでで相当凄いのにその後に待ち構えているドニーイェンとの限界超絶バトルはもう本当にヤバい。ここまでずーっとウォン先生は最強だ無敵だという感じで安心してみていたのに、相手がドニーイェンということで「これは本当にヤバいかも…」とガチで心配になってしまった。
銃持ってるヤクザ数十人に囲まれた前作なんか比にならないの緊迫感が、濡れた布持って近づいてくるドニーさんのシーンにはある。

格闘アクション映画史に深く食い込む物凄い作品。