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シェルタリング・スカイのmononokemokekeのレビュー・感想・評価

シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)
4.0
倦怠期を迎え、
結婚生活も末期臭しか漂ってこない壮年後の夫婦が今や色褪せた若き頃の激しい愛や夢や熱情を取り戻そうと、

いや、、、

戻るはずのない愛を閉じ込めようと、あまりに壮大であまりに混沌とした北アフリカの砂漠を明確な目的地もなくただただ旅する過酷なロードムービー🐪🐪 🏜️

これ、ウェ〜イ🍻って浮かれポンチッチな学生時代に初めて鑑賞した時はあまりに広大過ぎる映像と、悲哀に満ち満ちた坂本龍一の素晴らしい音楽に大袈裟でなく魅せられながらも

途 中 で 寝 た 。

当時ほんとワカゾーだったので夫婦の倦怠期とか愛の喪失感とかピンとこなかったので感情移入できるはずもなく、夫婦の行動には?しかなく、なんなら嫌悪感すら抱いてた。オマエラなにやってんの?💢とか、、、

う ん 、そ ん な 時 代 も あ っ た ね と 。

愛と勢いと共に生涯添い遂げる覚悟で結婚し、すれ違いと青臭い若さ故の衝突から軋轢を生み

喧嘩して特大サイズ(麦茶入り)ペットボトルが飛んできて顔面に直撃したり、体調不良で会社を夕方に早退し病院でインフルエンザと診断された後に帰宅したら

「伝染されたくない」

という理由で友達と朝までカラオケに行ってしまい、その後の数日は実家に帰られてしまったりと、書いてて悲しくなってくる結婚生活の終わりを離婚というカタチで決着を迎え、その後も仕事、遊び、恋愛というループと嫌でもよい年齢になっていく人生の中でいつの間にか年に一回くらい観る程度のお気に入り映画になってました。

というか年齢と共に共感というか感情移入というか、上手く説明できないんだけどそれともナニカ違う気はしてるのにわかりみが深いというか(語彙力のなさな)妙に刺さるのですよ

いま観てもやっぱ夫婦の行動に?な部分もあるけど、いつか老年期と呼ばれる年齢になってしまう日が来たら、それも理解できてしまうのかな?
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