一昨日の『Men and chicken』に触発されてデンマーク映画を観たくなりチョイス。
親の愛を知らない兄弟が、愛を渇望してもがく物語。
父親はいない。母親はアルコール中毒、赤ん坊の育児を放棄。幼い兄弟が末弟の赤ん坊を世話する。腹を空かせた弟のためにミルクを盗む……。
そんな絶望の中で育ち、大人になった兄弟がそれぞれ社会の底辺で生きています。底辺から抜け出せない、負の連鎖の中で生きています。
とても苦しいです。何がそうさせたのか。静かな憤りを覚えました。
終盤の兄弟の会話が切ないです。あのシーンに全てが集約されている気がします。
観終わった今、心に絡みついている気持ち悪いものを感じています。それは、とても複雑に絡んでいて簡単には取れそうにありません。
この映画、僕にはうまく呑み込めていませんので分かりませんが、傑作のような気がします。
デンマーク映画を深掘りしたくなりました。