健一

マルサの女2の健一のレビュー・感想・評価

マルサの女2(1988年製作の映画)
5.0
私はパート1より こちらの「2」のほうが好きです。



TOHOシネマズ日比谷にて開催
『伊丹十三 4K映画祭』より。

伊丹十三監督作 最高傑作!
パート1の大ヒットから1年ちょっとでの公開。
ちなみにパート1は当時の総理大臣までお忍びで劇場に足を運んだそうで。😅
日本映画の中で わたくしの永遠のベストムービーがこの作品。

『宗教法人に財産を寄進すれば相続税がかからないぞ!』

宗教法人を隠れ蓑に巨額の脱税をはたらく地上げ屋や 背後に潜む邪悪な権力者たちとマルサたちの攻防を描く痛快娯楽作‼️
当時('88年)税金だの脱税だの宗教法人だの ほとんど意味がわからない 若ぞー でしたが、本当に面白かった。

伊丹監督は『前作はマルサの入門編で本当に描きたかったのは本作』と言っているように個性的なキャラたちの解説&説明はこのパート2では一切省き、本編の半分以上を『悪』の側である地上げ屋や悪徳政治家たちの わるだくみ をリアルに描いている。

本作劇場公開の数年後に『地下鉄サリン事件』『オウム真理教』などの事件が起こったと考えるとちょっと恐ろしくもなるのだが・・・

アリ・アスター監督の怪作「ミッドサマー」。
この作品を鑑賞していて私は真っ先にこの「マルサの女2」が頭に浮かんだ。

共に描いているのは 洗脳。
マインドコントロールの怖さ。

『愛情』と『脅し』を武器に一般庶民を地獄の底へ叩き落としていく地上げ屋たち。
そして
最後にトドメの一撃を喰らわす三国連太郎!
その圧倒的な存在感と卓越された演技力に観ているこちらもタジタジ。😱

そしてこのバブルが生んだ巨大な悪にマルサたちがメスを入れる後半戦。
前半とはガラリと変わりマルサたちが追い詰めていく様は痛快!

哀愁たっぷりなラスト(おわりかた)も色々考えさせられる。

『パート2は前作を超えられない』
という昔からの定説があるが、本作は軽々と超えていると思います。

バブル全盛期、都市開発、超好景気な時代。
そして本作公開後・・・
バブル崩壊、不況、オウム真理教事件、阪神淡路大地震。

日本の大きな分岐点となった貴重な作品なのかもしれない。


2025年 3月17日 16:35〜
TOHOシネマズ日比谷screen 8
💺116 席
客入り 8割くらい埋まってた。


映画館鑑賞時(ムーヴアウト)
1988年 4月1日
テアトルアピア (千葉県 八千代市)
💺85席
客入り ガラガラだったような。

わたくしの地元です。😅
健一

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