ウェスの新作に向けた準備運動として。海洋研究家にしてドキュメンタリー監督が率いるチーム・ズィスーの冒険譚。
アンジェリカ・ヒューストン演じる妻の母性、という大海原をバックに、ビル・マーレイのダメ父と息子の関係がぐだぐだ進んでいくという、こじれた父子の家族再生物語。ウェスの十八番なモチーフです。
おそろいのユニフォームや珍妙で耳に残る音楽、ストップモーションアニメ、スローモーション。ウェス全部乗せ、みたいなシーンの連続で、まったく飽きさせない。
どうせウェス観るなら天才マックスとかロイヤルテネンバムウズかな〜となってしまう、微妙に日陰者な作品という印象ですが、ある意味、どの映画よりウェスのおかしみを楽しめる映画な気がして、私はとても好きです。
あと、ケイト・ブランシェットが、あれ?声変わり前?ってほどアクのない声をした可憐な女性記者役でたのしい。