自分なりの楽しみの見つけ方を知っていて、それなりに日々を暮らす女子。誰かに興味があるからこそ、もういっぱしの大人だからこそ、世の中と自分との距離を測りかねて、ダイレクトなコミュニケーションではなく妄想>>続きを読む
好きなものに惜しみなく努力を注ぐ子どもたちに、順位をつけるなんて私には出来ないよ……と思う反面、素人目にも、うまい子はひと目でわかる。好きなことで一等賞をもらえたら、最高にうれしいよな。
ある年齢以>>続きを読む
オダギリジョーの声っていつまでも聴いていたいなあ。松田翔太っていい役者になったなあ。蒼井優ってなんの動物にもなれるなあ。
私はとてもとても好きなのですが、オダギリジョー好きな母が前売り券を買ったと聞>>続きを読む
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どんなにバランスとれてても、メジャー感出してても、震災の原因になる彗星を「美しい」と言い切ってしまういびつさが、新海監督のいいところなのではないだろうか。けっこうギリギリなラインだけど、“なにを美しい>>続きを読む
ノーマークすぎた。めっけもん!と思うおもしろさ。なんだかポスターで損している映画のような気がするぜ。
実在したチリのドイツ系カルトコミュニティ、コロニア・ディグニダッドに連行された活動家の彼氏を救い>>続きを読む
「悪人」チーム(李相日監督×吉田修一×川村元気プロデューサー)は容赦がない。映画館のシートで腰抜かすほどの密度。
後半につれて、願うような気持ちで見てしまう。どうか誰の日常も壊れないで、と。
そんな>>続きを読む
火星でぼっちなポテトマンことマーク・ワトニーは、主人公であり狂言回しでもある。それを成り立たせるのは、マット・デイモンの、まじりっけなしのユーモアと自分を律する知性。
ユーモアと知性、それから探究心>>続きを読む
欠点のある人間は美しく、いじらしい。あの町に住むみんながどこか偏屈だ。変わろうとするチャーリーブラウンが、「見てくれている人はいるんだよ」とそのままで受け入れられる美談ですが、新年から気持ちのいい映画>>続きを読む
一匹狼と見せかけて、かまってちゃんな、俺の(まやかしの)才能を誇示したい嫌なやつ。自分の売り込みかたを誰より知ってるけれど、ただそれだけの虚しいやつ。ルーに胡散臭い新書を書いてほしい。
タイトル候補>>続きを読む
ダカ(ナオミ・ワッツ)とヴィンセント(ビル・マーレイ)の愚痴言い合いながら、飲みたい。と思ったけど、妊婦だから飲めないんだった。そしたら、ヴィンセントと一緒に飲み過ぎて床で寝落ちして、ナオミ・ワッツに>>続きを読む
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ビル・ナイが亡くなったら、私は絶対泣くだろうな。と思った。
設定の甘さを、余りある、大事にとっておきたくなるシーンの連続で超えていく。昨年のマイベスト。オールタイムベスト10にも入るかもしれない。
花嫁たちがまとった白い布が翻り、砂埃が舞い、もう画面の全部が渾然一体となって目が離せない。美術館で、ものすごいサイズが大きくて密度の濃い西洋絵画にワーッて打ちのめされるような体験。なんて美しい映画なん>>続きを読む
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ものすごく久々のレビューです。
「地元を出る方法は3つ。
軍隊に入るか、マフィアになるか、有名になる。俺たちはあとの2つだった」と山猿リーダーなトミーが冒頭で語る。
のちに、このフォー・シーズンズ>>続きを読む
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」がオールタイムベスト級に好きな私としては、報われない、タフで健気なドラァグクイーンが出てくると問答無用でグッときます。
共通点はそれだけだけど、ヘドウィグの名>>続きを読む
山田孝之はとっても賢く、指先まで役づくりをする役者だなあと、しみじみ感激してしまいます。
ウシジマ社長の凄みは、メガネ越しの瞳やしゃべりかただけじゃなくって、物を取るときの手つきやぶれない体軸、かが>>続きを読む
ウェスの新作に向けた準備運動として。海洋研究家にしてドキュメンタリー監督が率いるチーム・ズィスーの冒険譚。
アンジェリカ・ヒューストン演じる妻の母性、という大海原をバックに、ビル・マーレイのダメ父と>>続きを読む
気分が落ち込んでいるときでも映画は観たくなるもので、カンフル剤のように観ました。
本来はオーディションにそぐわない、太っちょな女の子が家族の生ぬるい応援を受けながら頑張るお話、気づいたら感動してます>>続きを読む
女が泣くときにマスカラがどろどろに落ちる映画はいい映画、と信じている。それを敬愛して止まないケイト・ブランシェットにやられたらたまりません。
都落ちした文無しセレブリティ、持ち物はブランドバックいっぱ>>続きを読む
犯罪者と誘拐された少年を乗せたクラシックカーがひた走る、ハリウッド映画ではなくアメリカ映画と呼びたくなる傑作。
根はいいやつな犯罪者を「不器用なやつなんだよね〜」のひと言で片付けたくなるのいい加減や>>続きを読む
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督にサスペンスの帝王の称号をあげたい。黒沢清監督が「ヒッチコックはミステリーじゃなくてサスペンスの人だ。ミステリーではポランスキーがもっと評価されるべき」と言ってましたが、画面に>>続きを読む
小豆島への旅行前にざっと再見。これをかつて両親と観た私って…。
不倫はダメ絶対、と身も蓋もないことを言うにはあまりに時間が経ちすぎた。と言う話(これも身も蓋もないか)。
映画に出ている小池栄子はい>>続きを読む
さよならバウスシアター特集、爆音映画祭で鑑賞。
スピルバーグの迷走作(と言うのをもっと素敵に黒沢清監督が解説してくれた。黒沢さんは蓮實重彦に「世界で唯一フックを褒めた男」と呼ばれていたらしい)。大人>>続きを読む
ファンムービーになりすぎてる傾向から一転、周年記念作とあってまじめに作ってました。とはいえ一つくらい、なるほどねと思うトリックとか入れてほしいんだよな…カタルシスが全部アクションだから…。でも劇場版に>>続きを読む
大画面で阿部寛の顔芸を見続けるのが単純に楽しい。おじいちゃんとかおばあちゃんが若者文化に触れて頓珍漢にびっくりしてるのを、全然バカにしてるわけじゃないのについ笑っちゃう、そういう気持ち。
ジャレットレトを見て、美しい男が観たくなったので再見しました。PASION。
ぜひとも色眼鏡なしに観たい映画だったのでオスカー発表前日に駆け込みで鑑賞。そしてマコノヒー&ジャレッドレト、受賞おめでとうございます!
1985年のテキサス。酒と女とドラッグまみれ、気のいい友達がい>>続きを読む
セスローゲンが通常運転どおりのセスローゲン。でもこれは実話だし本当のセスローゲンの友だちの話で(みんな大好きゴードンレヴィットが演じています)彼は脚本を書いている。…ってことは本当に地で行く俳優なんで>>続きを読む
川上弘美の原作からはトリュフォーのドワネルシリーズを想起し、溝口健二やサシャ・ギトリを参考にして撮った、と口にする井口監督。長回しはねらったわけじゃなくてアンゲロプロスや相米みたいなスタイルなんです、>>続きを読む