ノーマークすぎた。めっけもん!と思うおもしろさ。なんだかポスターで損している映画のような気がするぜ。
実在したチリのドイツ系カルトコミュニティ、コロニア・ディグニダッドに連行された活動家の彼氏を救いだすために、エマ・ワトソン演じるヒロインが自ら組織に飛び込む。冒頭のなごやかトーンからズドンと落とされる転換も楽しく、でも最後までエンターテインしてくれます。
か弱い女の子を王子様や屈強な男が救う話は吐いて捨てるほどあるから、逆にしました、という意図が透けて見えるわよ、と思いましたが、逆転ではなくどっちもヒロインだった。エマワトソンは美しく聡明、ダニエルブリュールはかわいく聡明。
カルト教団もの、脱出劇、恋愛劇、どの要素をとってもマルな映画でした。
「ザ・イースト」や「マーサ、あるいはマーシー・メイ」や、「エクス・マキナ」などなど、そもそもがカルトめいたコミュニティものが好きなんだよなあ。