両親から相続した大手出版社の社長デヴィッド・エイムスは何不自由無く暮らしジュリーと体の関係を持っている。自身の誕生日パーティーで親友ブライアンが連れて来たソフィアに一目惚れする。
▶︎所々入る夢のシーンと勾留され分析医と話すシーンが次第に繋がって行く展開が面白い。オリジナルも観ているはずだが、観てもさっぱり思い出せなかった。
デヴィッドとジュリー、ソフィアの恋愛関係と、夢か現かの境目を曖昧にさせ、誰が死に誰が殺したのかのサスペンスと、過去と現在、未来のSFタッチの要素を楽しめる。今自分がどこを観ているかが分からなくなる不安定さと、それが結び付いたラストシーンが堪らなく心地良かった。
音楽や美術品、ポスター等も合っているし、挿入された映画のワンシーンたちも今思えば内容とリンクしていた。そう言う細かい演出も心憎い。
そしてキャメロン・ディアスとペネロペ・クルスがチャーミングだった。