期待したまま寝かし過ぎてしまった。いくら「当時の時代背景を考慮してオリジナルのまま放送します」にしても、ほぼ毎シーン添削および注釈必須な台詞が出てくるので、リアル『不適切にもほどがある』を観てるのかと思った。それを抜きにしても、現代より横文字を使っているのでは?って感じのハイカラ言葉で畳み掛ける会話の応酬や、誇張された演技は小気味良くて楽しいけど、話自体に全然興味が持てなかった。勿論その「ごく内輪の小さな話」を1本の映画にしてるのが魅力なんだろうけど、話の規模に対して登場人物が多く主役二人だけのシーンが殆どないので、惹かれあってる事を示唆する効果的かつ印象的なシーンが足りなくて漫然となってる気がする。このジャケ写は100点満点なんだけど、特に披露宴でこの顔をする理由が本編にないので(見逃してたらすみません)、ただただお洒落な夫婦だねってなっちゃって、最高の素材が生かしきれてなくて勿体無い。とにかく良くも悪くも時代を感じられる興味深い作品ではあった。若尾文子様は真珠のようにまばゆくお美しかったです。