津山三十人殺し事件を題材にした作品。
『八つ墓村』でも使われた、1938年岡山県で起きた殺人事件を名称を変えて描いています。
昔の日本、特に山村では非常に閉鎖的ゆえに起きた事件なんですよね。
この件を題材にした本も読んだし、大学でも勉強したんですけど現在考えると恐怖でしかない。
夜這い文化が当たり前。
病人はつまはじき。
こういった要因がどんどん重なりまくって、一晩で三十人近い村人を襲う惨劇に繋がるわけです。
田中登監督はロマンポルノ映画出身という事なのかセックスシーンは多め。
五月みどり、池波志乃の熟女ヌードとともにまだ新人だった田中美佐子も『ダイアモンドは傷つかない』に続いてヌードを披露。
殺戮シーンはそこそこ迫力はあるんですけどBGMがイマイチで盛り上がりに欠ける。
戦前日本の闇の部分を知るには面白い映画ではありました。
