TakayukiMonji

来るべき世界のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

来るべき世界(1936年製作の映画)
3.8
36年のSF古典。死ぬまでに観たい1001本に紹介されているのと、先日観たアアルトのドキュメンタリー「AALTO」でもこの作品の未来世界の家具をアアルトの家具を使っているという紹介があったので気になっていた作品。
1936年からその100年後の2036年におよぶまでの未来予想図的な壮大で詳細なプロットが、当時はかなり革新的だったんじゃないかと思う。欧州戦争から1970年代の退行したような未来と、今観てもハイセンスな2036年の未来風景(ここでアアルトの家具登場)は、ディテールが良い。反戦的なメッセージと、止められない人類の進歩とその真理を問うような内容。

フリッツ・ラングの「メトロポリス」を観てないけど、あちらが9年も前なので、あちらを見た上で、今作のSF的な価値を改めて評価したい。
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