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「来るべき世界」に投稿された感想・評価

WestRiver

WestRiverの感想・評価

3.6
名作SF映画ランキング100選を鑑賞中。しばらくSF映画の感想が続きます。
第83位「来るべき世界」
(http://makemyself.blog64.fc2.com/blog-entry-778.html)

戦争によって文明社会が崩壊し、疫病が蔓延。疫病感染者を全員殺す事で封じ込めに成功するが、今度は独裁者による圧政が始まる。そこに1人の男がやってきてこう言う。「科学でこそ未来は開ける。」と。

これ、地味に面白いですね。エブリタウンという架空の街で起こる100年間を描いた、1936年の未来予想図なのですが、まるで人類の歴史の縮図みたいです。

「エブリタウン」という名前からも、この映画で起こる事は我々の身近でも起きうるという事なのですかね。
科学の発展によって忌むべき戦争が起きてしまいますが、結局科学でしか解決する方法は無いというところに強いメッセージ性を感じました。

1936年の映画なので流石にSF表現はちゃちいですが、当時は未来の月旅行にこんなイメージを持っていたのかというのを想像すると、非常に興味深いですね。
画角やセット美術などの画作りの強度や文字の処理や見せ方のセンス等の画面の見所は多く科学の進歩、発展と人々の欲望など古臭いが普遍的なテーマ性も頷けるがそのスケール感故か思いのほか退屈だったりもする。でも、クリスマスで始まるから良い映画。
どなべ

どなべの感想・評価

3.0
第1次世界大戦が終わった時代、未来の戦争、疫病、独裁政治を予想した映画
こういう暗い出来事は科学の進歩によってのみ克服されるというなんともモダニズム的な答えもこの時代らしいが、チャップリンのモダンタイムスもそういや同じ年の公開なのもまたアイロニカルではある
1936でここまで見据えているのは、さすがウェルズ。ワールドウォーパート1が収束しても尚、戦争は終わらないと予言し的中。この映画の三年後の1939に第二次対戦は勃発。未来人の悩みも俺達そのもの。フェノメノン。
監督にあまり馴染みが無いせいかそんな期待しないで見てみたけど、画角といいカットの積み重ね方といいエイゼンシュテイン的なものが確認できて存外面白かった。(エイゼンシュテイン的であるが故に作りがサイレント映画チックだったのも良かった)

終末的未来観には古臭いものがあったけれど、第二次大戦が起ころうってときに最悪の未来を想像して映画化したって点も評価に値する。(後半の特撮にも味があって良い)
TAXSEA

TAXSEAの感想・評価

3.0
最初は戦争ものか、と思いきやあれよあれよとSFものに。
この変化についていけるかいけないかで評価が真っ二つに別れるだろうな。
0821

0821の感想・評価

3.5
未来を描いた昔の映画。
それだけで視点が面白い気がする。
自分が死んでも構わない誰かが志を継いでいくからそれが人類だから、と目をギラギラさせて胸を張る科学者。
一方で、進歩し続けるということは社会がいつまでたっても安定しないということだ、強いものを弱いと偽ることだと暴動を起こす者。

重要なのは何が正解かということじゃないんだよーという力強いメッセージを感じた。
No.102
つまんなすぎて発狂しそうになったけど、セットはメンジーズってだけあってよかった。でも現代の人間は本作を見るよりウルフェンシュタインで遊んだ方がいいと思う。
戦前の近未来SF映画。
現代に近い時代の設定なので親近感がわく反面、当然突っ込みどころも多くなるのは仕方がないところか。
戦前の人は、未来をこんな風に想像していたのかと思うとけっこう感慨深いものがある。でも最後は、現代でもドキッとするような言葉で締めくくられていて、人間の普遍的なテーマは何ら現代と変わらなかったりする。
そういう意味では、なかなか貴重な映画だった。
ディストピアものの古典といえば、フリッツ・ラングの『メトロポリス』と当作『来るべき世界』。
もともと、『メトロポリス』の未来都市造形に起こったH・G・ウェルズが色々言いながら作られた作品のようです。
そういえば、未来都市は地下に伸びていく、というようなことを言った建築家がかつていたんですが、『メトロポリス』がどんどん地上へと伸びる未来都市造形であれば、こちらはまさに地下に伸びる未来都市造形。
結局、後世のディストピア映画は『メトロポリス』的な系譜で映画建築が構成されていくのですが、H・G・ウェルズが生きていたらどう思ったんだろうな。
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