氷

扉をたたく人の氷のネタバレレビュー・内容・結末

扉をたたく人(2007年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

正直雰囲気映画だと思うけど、その哀愁溢れる雰囲気が実に良かった。
しんみりとしてはいるけど重くて嫌な感じとまでは行かないバランスが良い。

ストーリーは『主人公が映画内で得たものを(殆ど何も出来ずに)大体失っちゃう』ってだけで、大きな事件とかは特に無いんだけどそのアッサリ感がなんかリアルで雰囲気作りに一躍買ってた。
あと登場人物が基本的に激しく怒ったり泣いたりしないのが、ラストのウォルターが怒るシーンと駅でジャンベを叩くシーンを印象深くしててよかったと思う。

これでウォルターとタレクの母の間に恋愛感情があるのかどうかをハッキリさせなければもっと好きになってたと思う。
ハッキリするまでの、罪悪感と寂しさを抱えた者同士が寄り添ってるだけのか、お互い恋愛感情を持ってるのか、どっちでも取れそうな感じが好きだったからそこはちょっと残念だった。
氷