氷

9人の翻訳家 囚われたベストセラーの氷のネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

うーん、なんだろう、なんか「ん?面白いかこれ?あ、やっぱ面白いかも…いや面白いのかなこれ…」みたいな感想に落ち着いた感じ。
なんか真犯人の子以外の翻訳者たちがあまりにもいらなくて拍子抜けしてしまった。
いや「みんな等しく重要と思わせておいて、本当はたった一人の執念の物語」って筋書き自体がどんでん返しになってるんだと思うけど、なまじ中盤で協力関係が出てきて「このまま全員に裏があると判明するのかも…」って期待してしまっただけに最後は「あ…このまま終わるのか…」ってなってしまった。

何も悪くなかった翻訳者の被害者たちが、片や自殺、片や重症っていう一番大きな被害を負ってるせいで「全て真犯人の手の上だった」って感じのカタルシスを得られるわけでもなく微妙にモヤモヤが残るのも嫌な感じ。しかしこれでこそフランス映画って感じもする。
面白い部分もあったけど、最後に残った感想はやっぱ「面白い…?面白いのかなこれ…」の困惑だったな。
氷