氷

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの氷のレビュー・感想・評価

4.0
マリオはファミコンとDS時代にいくつかやったことある程度のざっくり知識で視聴。
上映時間短めなのを加味しても久しぶりに「あ~、もっと見たかったのに終わっちゃった…」って口惜しい気分になった、見やすくて面白い映画だった。
マリオに思い入れなくても兄弟愛モノが好きなら絶対に見た方がいい。ルイージかわいすぎる。

めちゃくちゃテンポよくサックサク進むのと同時に、短い映像の中にネタを詰め込んでストーリーへの説得力を持たせてるのが凄い。
冒頭のブラザーズが現場に急行するシーンの、ちょっと鈍臭いルイージの為にマリオがドア開けたりハシゴ用意したり当たり前のようにサポートする仕草だけでもう「子供の頃からずっとこうやって弟を守ってきたんだな」って感じられたし、ルイージがキノコ嫌いのマリオからキノコを引き受けたり自然体でマリオに寄り添う姿で、ルイージばかりが支えられてる訳じゃなく互いに支え合ってる事が提示されたりと、簡潔かつ見ていて楽しい設定の開示の仕方が凄くよかった。

中でもピーチがあれだけ献身的になってキノピオたちを守る理由がほんの20~30秒程度の過去回想で腑に落ちたのは素直に「スゲー」って感心した。
「ボクたちカワイイんです🥺」を聞いて「なんだコイツら…」ってなってた所から一気にピーチの気持ちがわかったというか、キノピオ隊長以外のキノピオたちは勇敢ではないかもしれないけど、ピーチにとっては迷子の自分を見つけて育ててくれて、身長差が倍になるような成長をした後も「あなたは皆のプリンセスです」ってティアラを被せてくれた正真正銘カワイイ人々なんだなぁって納得がいった。

自分がマリオシリーズに明るくなくて固定観念がなかったのも幸いしてか、各々のキャラ付けと彼らが取る行動がしっかり合致してるように感じられたのが、一番「見やすい映画だった」と思った理由なのかもしれない。
氷