佐藤でした

トスカーナの贋作の佐藤でしたのレビュー・感想・評価

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)
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本の作者と、その読者の1人として出会った男女が、夫婦と誤解された事をきっかけに夫婦のフリをし始め、本のテーマである“本物と贋作”についての議論を交わしながらトスカーナの村を散策しているうちに、いつしか長年連れ添った本物の夫婦のようになっていく‥。

ストーリーはそんな感じだと思うけど。本当のところがよくわからない。

これはただのラブストーリーじゃないぞ、とわかり始めて、そうか二人は “熟年夫婦ごっこ”をしている赤の他人なのね?とまず思う。
でも、さらに進むと、「5年前の居眠り運転の話」や「香水を変えたでしょ」などという会話から、もしや“初対面プレイ”をしている熟年夫婦なのか?!とも思えてくる。
しかし最後まで確信を持たせてもらう事はできず、真実は日暮れとともに闇の中へ‥‥

どちらにせよゲームとか大人のジョークなんだし、決して楽しいとは言えない会話を繰り広げるのなら、一度くらい「こんなゲームもうやめようや」っていう仕草(ヒント)を見せてくれてもいいじゃないか。。でもその優しくないところがキアロスタミ監督らしい。
佐藤でした

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