otom

陽のあたる場所のotomのレビュー・感想・評価

陽のあたる場所(1951年製作の映画)
5.0
造形的に作りモンみたいな美男美女の主演の二人。一言で表すと問答無用のクズ男なモンゴメリー・クリフトではあるけれど、その広い額に『殺』から『怯』って字が見えてくる様な演技で見事。正直キャラでありつつの深層の殺意、野心を生み出さざるを得ない貧富構造とで実に上手く出来てる。結果的に陽のあたる場所に出られなかった幸福を求める主な三人、更にはお天道様(神)が見ている的な後ろメタファーとのダブル・ミーニングっぽい感じもイイ。『北の国から』のトロ子の悪夢の下りとかイレイザーヘッド的な焦りと怖さがある。しかし可愛い過ぎるな、エリザベス・テイラー。
otom

otom