拘泥

大アマゾンの半魚人の拘泥のレビュー・感想・評価

大アマゾンの半魚人(1954年製作の映画)
3.4
そりゃデルトロもシェイプオブウォーター作るわな笑
半魚人がうろちょろ人殺す映画なんだけど、この臆病さとスケベさと顔面のかわいさからは初めの殺人などは到底信じられず、「殺処分されるべき怪物である」とするためだけに行なわされたようである。そういった一種の「都合」があまりにも見え隠れし過ぎる脚本がちょっと良くないな。博士集団がアマゾンの探索に乗り出すんだけど一番有能なのは訛り訛った船長って程にみんなPh.D.取ってるとは思えない愚かさで、ヒーロー像によってのみ主人公になるあいつが非常に気に食わない。道中の野心丸出しの死亡フラグビンビンの同僚に対する証拠がなくても信じるはずだ云々の説法は、科学者としては到底為されてはならない議論である。証拠もなしに論文書こうとしてんじゃね〜!!主張が行き当たりばったりのヒーロー像に二転三転して殺すななんだと殺すが尚そのヒーロー像によってのみ加護を受ける様は辟易。単なる当て馬右翼のように噛ませされる同僚が不憫で仕方がない。そしてそんなヒーロー傍目にスケベ童貞ブサイク半魚人は死あるのみとは酷いメッセージだ。そんなコトに巻き込まれて生まれさせられて追われる半魚人は不憫で仕方がないわい。
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