拘泥さんの映画レビュー・感想・評価

拘泥

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

しゃらくせえと思って観る気なかったけど誘われたから観たら想像以上にしゃらくさいってかめちゃくちゃにアホで期待より遥かに楽しめた。箒の音で起きてた癖にめっちゃ年下にチュッされて爽やかな太陽で自発的に起き>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.2

ホン以外は画、言わずと知れた音楽を含む演出、それぞれマジで傑作のレベル。設定も良い。鳥肌は何度か立った。とても面白かった。
しかしホンが要所要所光るものの基本的に全然面白くない事があまりにも惜しすぎる
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天使の復讐(1981年製作の映画)

4.3

初フェラーラ。勝手に思っていたより新しく画も庫の時代のアメリカの良い所を詰め込んでいる。ほんで死体を普通にバラす所からの予想を遥かに上回る殺しの才能と装いの進化にアガりまくり。カメラの前から弾き飛ばす>>続きを読む

ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記(1997年製作の映画)

3.6

無難かつ薄味。前科100犯大増殖がおもろいのと、オチがあんまりすぎておもろいくらい。
それはそれとして、死期を悟ったのか分からない藤子F不二雄が忍ばせたんだからなんだか知らん創造(想像)主ののび太との
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毒婦お伝と首斬り浅/毒婦お伝と首切り浅(1977年製作の映画)

3.9

『俺たちに明日はない』かと思ったらドラクエし始めて『愛のコリーダ』でもなくポコポコチャカチャカ訳の分からん間抜けをやって、一時間前から明らかに約束されてる引っ張った首チョンパも普通にポッコーンつってア>>続きを読む

アクエリアス(1986年製作の映画)

4.0

造形でもう勝ち。死体飾って羽とか飛び散らせちゃったりしながら座っちゃったりとかしちゃうシーン面白すぎる。

チェリー2000(1986年製作の映画)

4.0

この80sから00sにかけてのアメリカ産の空気感で既に勝っている。こだわりの世界観とサムの唖然とする程の才能がかなり面白かった。先の読める展開の内実はドラえもん育ちの我々にはあまりに優しくなく、異形へ>>続きを読む

ドラえもん のび太と雲の王国(1992年製作の映画)

4.3

めっっちゃくちゃ藤子F不二雄で最高。鉄人兵団に並ぶぐらい好き。完成度だけ見れば大長編ドラえもんの最高傑作だろう。
序盤の空間の大きさを示した緻密なカメラワークによるとんでもねえワクワク感。中盤からはそ
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永遠の語らい(2003年製作の映画)

4.1

通行人がやたらカメラを見てたけどどういう撮影?
超絶な美しさと共にそこはかとない言葉の嫌さ、ここに居たくなさ、息苦しさを感じる行儀。何かが美しければ何とか繋がれる。歴史・外界を追うその過程でとりわけ長
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.5

悪い映画じゃないが今更こんな映画を観ている時間はなかった

ドラえもん のび太の創世日記(1995年製作の映画)

3.7

諸作品に比べるとちょっと眺めるに過ぎなすぎる。しかしお馴染みのアバンタイトルの「ドラえも〜ん」が、「アダムとエバなんてことしてくれたんだ!ドラえも〜ん!」なのが最高。

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

観始めて20分くらいで思い出したけどカウリスマキそんな好きじゃないの忘れてた。ついでに現代の映画の画がそんなに好きじゃないの忘れててダブルパンチ。ブレッソン、小津、チャップリンの名を改めて挙げてたがや>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

後半鬱陶しいくらい俺俺言うけど濱口の映画について書くにはどうしても俺と言う語を書かざるを得ない。それは許してください。

音。魚でもウナギでもないヤツメウナギ(そこかしこの陰茎を喰らう)=ヴァギナ・デ
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

前座の短編に比して全然つまらん。脚本が悪く、運びが雑かつ寒い。歌も良くはない。Disneyの決算としての願いのテーマは非常に良いのに、全然まとめ切れていない。多様性とは一々瑣末なものを画面に映すという>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

タッチの異なる新旧作品と実写の溶け込み具合がエグ過ぎる。技術半端ない。オズワルドが出てくるの流石にアガった。

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.5

ワルシャワ蜂起に失った亡霊たちに拐かされるそれぞれの死に損ないが終わった戦の中で,生き,死に続ける.その構造やショットの強度や神秘性といい,愛する『泥の河』に近い部分がある.またはアイルランドの独立を>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.1

かわいすぎかよ
政治的に重層なテクストである以上にアナの行為として描かれることはとにかく映画は映画であることであり、その映画を探し続けていることが良い

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.4

あまりに素晴らしいタイトルコールから始まるブレブレの長回しが,完璧な計算の下に諸要素がデザインされ彩られた世界を何者かが記録するかのように撮る.こんなもんは当然に素晴らしい.特にやはり銃撃戦の長回しか>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

4.0

スタローン魂のホン
巨大なアポロのポスターを背にただ一人立つ引きのワンカットとか素晴らしかったよ

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.7

冬の奇跡、色と美術の奇跡、カメラの奇跡、何より光と影の奇跡が、映画の美の奇跡がただただそこに在る。ジャンルも年代も無意味。美しさとは美しさだ。映画は映画だ。ガチでトぶ。ファスビンダーが撮るとこれが『不>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

4.4

この二部作本当に面白過ぎる以外言うことない

テオレマ(1968年製作の映画)

4.4

イケメンが家来て消えたから各々の仕方で狂うとかいうクソイカれプロット。
撮り方も切り方もまともな訳がなく今まで観た中で一番変な映画で一番とは言わずとも面白過ぎる。オトンが一番重かったよな。

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.7

誰かとなら俺が観たって良いだろ別に
中々アホで良かったよ

処刑の丘(1976年製作の映画)

3.8

ずっとこっから良くなりそうと思ってたら終わった。かなりの緊張感だが終始同じ緊張感。真面目過ぎるというか端的に言って狂ってない。
尋問あたりで若干上がり、顔にかかる吐血を拭いカットと思いきやドアが開き光
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

4.0

8/15に終戦を慮った正午、午後に久々こいつを友達と観て、バカみたいに時空を飛び越えてんのは俺もだった

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.3

獨立時代に恋愛時代なんて名前をつけるのはクソ意味分かんねえ話であるが、A Confucian Confusionがめっちゃ良いことに免じて恋愛時代もまた良いのかもしれないと思い込もう。
台湾の早かった
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濡れた二人(1968年製作の映画)

4.6

最初の増村がコレだったんだけど速攻買ったし勢いで3個買って全部良かった。そんな個人的に小さな記念の作品。
異常なまでに黒光る北大路欣也の登場からの輝き弾ける肉体性が投げるその肉体より黒い黒鯛を、若尾文
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

駿、ディズニーがお好きか?アリスに白雪姫、その姫に母とは相変わらず。しかも病から火災にして、そして過去作でいくらだって出してきた「健康な若き女性」だった日を…公衆の面前にこれ晒せるのが芸術家ですわね。>>続きを読む

復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

4.1

暴力装置のエミュレートそして死刑宣告。カットをはじめとした一人者と二人者が同様の存在となってゆく演出はオールド・ボーイでも冴えに冴え渡っていたパク・チャヌクの聖剣。ペ・ドゥナの取り扱いが危険。丁重に扱>>続きを読む

御用牙 かみそり半蔵地獄責め(1973年製作の映画)

4.0

増村だから買った訳だけど勝新プロデュースの続編ではそういう問題ではなかった。
何より殴る用の仏をぶん殴りまくり、デカチンを棒で叩き米櫃にぶち込み鍛えまくるオープニングのマジ顔の寝姿と監督増村保造のカッ
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周遊する蒸気船(1935年製作の映画)

4.4

雨月物語の田中絹代、サンライズのジャネット・ゲイナー、散りゆく花のリリアン・ギッシュ、或いはメトロポリスのブリギッテ・ヘルム、そしてこのアン・シャーリー。観ているだけで涙が出るような美しさに暖かさ、イ>>続きを読む

地獄の逃避行(1973年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

十中八九ベトナムの兵士であり、一人残らず疑わしきを殺すしかないと思い込んだ奴が、唐突に逃避を自ずから止めた時に思わず歓待されてしまった事に対して一切の戸惑いがなかった事は面白い。
手を下さなかった者は
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