カーズWSA

ギャングスター・ナンバー1のカーズWSAのレビュー・感想・評価

3.5
ああポールベタニー。昔、短い期間でしたが、俺が生まれ変わるなら誰、ランキングでユアンやティムロスに迫る勢いでした。

『ビューティフル・マインド』でラッセルクロウの周りをウロウロするイマジナリーフレンドのひとりとして出たときにチェック。

この映画、ポールベタニー目当てで観たギャングもので当時だったら5てんつけてます。
2回目。ちょっと思い出が勝ってしまってましたがそれなりに楽しめました。

若いチンピラがギャングスターナンバーワンに登りつめるお話。二人一役。登りつめて年月が経ってからを我らがアレックス、マルコムマクダウェル。語りから始まり画面はチンピラだった若時代へ。

その若時代をポールベタニー。ボスに憧れ気に入られ、ポールポジションキープで常にベッタリ。ところがボスに恋人出現で怪しくなる雲行き。

サフロンバロウズ。スレンダー美人。ポールベタニーの彼女に対する態度にはプンスカします。サメに喰われちまえ。

ポールベタニーは常軌を逸し狂気に走るサマを泥臭くもスタイリッシュに見せてくれる。かっこいい。
キィーンって音しながら口開けるのなんなんだ。

お洋服をきちんと脱いでから殺しに入るお行儀の良さ。当然暴力を振るいながら雨に唄えばなんて歌いません。

無邪気に人を裏切れる程 何もかもを欲しがってます。
そしてその先には何が待ってるのか。

ボス役はデヴィッドシューリス。ドラマ版『ファーゴ』シーズン3で最近認識しました。そのときの怪演からは想像もつかないツルっとしたスマートなギャングのボス。

この人知らないと思ってて、確かに名前聞いてもピンと来ないんですが、出演作確認したらメチャ会ってました。けっこう有名みたい。知らなかった。

年月が経ちマルコムマクダウェルになってからはもう見てられません。自業自得とはいえ。なまえのないかいぶつ。

勝利も敗北もないまま続いてく孤独なレースにどう決着つける?


とにかくポールベタニーがかっこよくて、これの次にドッグヴィル観てあのクソ野郎っぷりとニッカボッカー姿にさらにホれたのに冷めるときは一瞬でした。

テニスのラブコメ『ウィンブルドン』っていうのに出る、しかもお相手が僕の苦手なキルスティンダンスト、というだけで、なあんだよ、となってしまい急速に興味を失ってしまったのでした。
明日は決してわからない。よくあることです。
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