オープニングから海賊旗🏴☠️。大抵時代もので始まる寅さんの夢寸劇がなぜか海賊ものでいつもと違う感じ。
寅さん映画館におりました。観てる途中で眠っちゃったみたいだけどそれ!
ポスターでわかった『シンドバッド黄金の航海』、キャロライン・マンロー目当てでつい半月ほど前に観たのですぐわかったぜ。
これはメチャクチャおもしろかった。最高。
船越英二のパパさんが良い味わいで、息が詰まる毎日から飛び出してきてしまったのに寝るときはちゃんとパジャマパパ。そこは駅ですよ。
そしてなんと言っても見どころはリリー再出場。寿司屋の毒蝮三太夫とはお別れしたとのことで旅ガラスの歌手に逆戻り。
パパさんとリリーと寅さんの三人旅は見てて笑顔が絶えません。幸せな三人。と、同時にどこかで来るそれの終わりも感じ取れて、刹那的な切なさに。
寅さん、自分と同じ境遇ながら帰る場所の無いリリーには無償の愛を捧げてる。
前回もそうだったけどリリーに対してはあんまりヘラヘラならん寅さんが素敵です。
俺にふんだんにゼニがあったら…で始まる寅さん劇場が素晴らしく、とらやの面々もニコニコ笑顔で聞き入る。
最初ひとりで喋る寅さんを映してるのだけど、カメラ切り替わってさくらたちが映ると自分も同じ顔して寅さんを眺めてたことがわかります。
そしてもうひとつはメロン騒動。の博。
隠しましょう、っておせえよ。
てめ、今この下に皿隠してたの出したろ!
いや…あ、あれはですね…、
リリー、寅さんを一喝。フテくされた寅。
からの雨が素敵すぎる。
そしてそして男寅次郎、受け止めきれず。うおおやっぱこうなんのか。
相性最高、でも互いのことを考えてその向こう側を考えて一歩踏み出せず。
そしてそれは前半パートの船越英二エピソードで既に提示されていて、なんって良くできてるの!
名作と言われてるのが良くわかりました。全部のシーンが良かった。
男はつらいよ女はつらいよ。
つらくないのは酔っ払ってリリーとさくらの間に入って肩組みやがったあのモブキャラだけです。その役、俺に寄越せ。