ザ・ビーチのchampavertのレビュー・感想・評価

植民地主義とコミューン主義の失敗は視覚的に明白な暴力によってもたらされる、というわかりやすい結末だが、そんなことよりも、ディカプリオがある晩少し時間を共にしただけの気の狂った死者ダフィに取り憑かれてしまった後半の一変した映画のトーンの方が怖い。そこからはもう独り『地獄の黙示録』みたいだもんな、冒頭でかかってたから意図したものだろうが。
刺激を求めて東南アジアに旅行する白人たちの未来は、俗だろうがアンダーグラウンドだろうがそれは単に程度の違いであり、4つ打ちのリズムに合わせて崩壊するのである。