rage30

約束のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

約束(2006年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

恋人を残して脱北する男の話。

数多くの韓国映画を見てきましたが、脱北者を描いた作品は意外と少なく、興味深く見れました。

何だかんだあって、主人公は北朝鮮に残した恋人の事は忘れ、韓国の女性と結婚するわけですが、そんな時に元カノが脱北して主人公の前に現れるんですよね。
この展開には誰しもが「あちゃ~…」と頭を抱えてしまう事でしょう。

後ろめたさを抱えたまま元カノと接する主人公は不憫にも見えるし、滑稽にも見えて。
個人的には、トラジコメディーとして笑いながら見ちゃいました。
こういう話って、大体は元カノ(裏切られる)側の視点で描かれる事が多いと思うんですけど、裏切る側の苦悩や葛藤を描いているのが、なかなか新鮮だった様に思います。

最終的には、元カノとは別れるものの、元カノも別の男性と結婚して幸せになりました…というオチ。
まぁ、こういう状況になったら、妻と元カノのどちらかを選ぶしかないし、元カノにも救いを与える妥当な結末ではあったかなと。
欲を言えば、もうちょっと捻りの効いたオチが見たかった気もしますけどね。

一言で言えば、「脱北×純愛=悲劇」といった感じの作品なんですが、主演のチャ・スンウォンのコミカルな芝居も相まって、悲劇が喜劇にも見えるのが本作の面白いところかもしれません。
悲劇と喜劇、あなたはどちらとして見ましたか?
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