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惑星ソラリスのsakeiのネタバレレビュー・内容・結末

惑星ソラリス(1972年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

サイケデリックSF大作。

とにかく長く退屈で、映画ではめったに寝ない私も後半ウトウトしていた。
ただそれが監督の狙いかもしれない。わざと観客を夢うつつ状態にした上で、美しい映像の中でトリップ感を味あわせる。映画という媒体を使った、3時間にも及ぶ芸術体験の提供。現代でこんな映画をつくっても派手なハリウッド映画の陰に埋もれてしまうと思うし、貴重な作品であることは確かだ。

SF作品には欠かせない哲学的要素もたっぷり楽しむことが出来る。タルコフスキーの特徴である水の映像表現も見どころの一つだ。

また長くて退屈と言ったが、前半部分の、ソラリスの未確認生物の証言や、主人公がソラリスに着いてからのサイコホラー的な展開は緊張感やワクワク感を持って観ることができた。
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