シスター・クローダー(デボラ・カー)がヒマラヤ山麓の尼僧院に赴任することを命じられ、地元の村民たちに奉仕しようとするところから始まります。
修道女たちは現地の文化や環境の違いに戸惑いを感じがら、信仰心と個人の欲望との間で葛藤します。物語は、彼女たちの内部の戦いと外部の環境との対立を通じて進展していきます。
モノクロ映画ばかり観ていると、カラー映画は風景や映像の美しさは圧倒的であり、特に修道院の風景の描写は目を奪われるほどでした。風や雲の移り変わり、自然の美しさが繊細に表現されており、映画全体に幻想的な雰囲気を与えています。この美しい映像美に引き込まれることで、物語の世界に一層の臨場感を感じることができました。
物語は徐々に現地の文化との摩擦に直面し、緊張を高め、修道女たちの精神的なバランスが崩れていく様子を浮き彫りにします。
宗教と欲望、忠誠心と狂気といったテーマを描いた魅力的な映画でした。