ヒマラヤの麓に新設する修道院の院長を任されたシスター・クローダ。4人のシスターを引き連れて現地に到着するが、修道院となる宮殿は、かつては王のハーレムとして使われていた場所だった......。
その事実が引き金となったかのように、クローダ院長は俗世にいた頃の恋のことを思い出すようになる。
更に、部下のシスター・ルースもヒマラヤに着いてから精神が不安定になり、地元の協力者・ディーンは不真面目な態度でクローダを苛立たせ......。
とてもたくさんの要素が入っている深すぎる映画で、そのため明確なジャンル分けは不能で「群像劇」としか言いようのない不思議なお話です。
例えば、序盤は、修道会でも最も若い院長に任命されたクローダの奮闘がメインになってきて、「良い上司とは?」「人をまとめるにはどうするか?」というお仕事ドラマみたいな雰囲気です。
中盤からは、現地人のディーンさんとクローダのお調子者vsツンデレのラブコメみたいな雰囲気も醸し出しつつ、信仰とは何かを問う宗教批判のような会話も出てきます。
さらに終盤はもはやホラーかサスペンスのようになり、クライマックスのシーンは正直かなり怖かったです。普段ホラー映画を見てて怖いと思うことはほとんどないのですがこれは心理的な怖さだったこともありゾワっとしました。
一回しか観てないので理解しきれていない感じもしますが面白かったです。また観たいですね。