鳥、鳥、鳥、
今現在あるモンスターパニック映画の原点である今作のレビューをヒッチコック様の誕生日ということで「裏窓」に続いて書かせていただきます。
この映画、確か小学校一年生くらいの時に母と一緒に見たんですが、それ以来鳥恐怖症になってしまいました。鳥を見るだけで肩に乗ってくる気がします笑
でもチキン食べるのは好きですよ笑
ヒッチコック様と同じです笑
この映画の怖いところは理由がないところ。最後までなぜ鳥が人を襲い始めたのか理由は明かされません。そこが怖い。理由がないものって怖い。ダークナイトのジョーカーのように。
あと、観ていると気づくんですけどBGMがないんですね、この映画。
入ってる音はそのシーンの雰囲気の音で鳥の襲撃シーンも音楽はなく悲鳴と鳥の鳴き声だけ。リアリティを追求してますね笑
ヒッチコック様は
急に何かが起こるサプライズを好まず、
あえて観客に答えを先に教え、その答えを知ってることによってたわいもないシーンが意味あるように思わせたり、観客を登場人物に感情移入させたりすることでサスペンスを確立してるんですが
僕にとって何よりもそれが印象的なのが
あのジャングルジムのシーン。
あの恐怖を超えるものは滅多にない。
観客にはなんとなく後ろに鳥がいることはわかってる、でも主人公にはわかっていない。すごいドキドキしますよね、
あと学校から漏れてくる子供達の歌い声、いや怖いよ、その歌。
そして空から一羽の鳥がジャングルジムに向かって飛んできてカメラがその鳥を追うと…
あーあのシーン本当怖い。
あと主人公のティッピさん、かわいそうですね、何も知らされないまま部屋に入れられたら無数の生きてる本物の鳥を入れられたらしいですね
そのショックか病院に入院して撮影が遅れたとか
かわいそうだ笑
またこの当時主人公が女性なのはかなり珍しかったんじゃないでしょうか？
他にも今見ると確かにちゃっちいかも知れないですが鳥の合成も当時にしては見事な出来だと思います。
前友達が「鳥のCGすげぇ偽物っぽいよな」って意味のわからない発言をしてましたがCGではなく合成ですしそりゃあ50年くらい前の映画ですからね笑
そしてラスト。
いろいろんなラストが考えられたそうですが本当に怖いラストですよね、
しかもあの当時どの映画のラストに出てくるthe endが出てこないんです。
ようはこのストーリー、恐怖は続くってことですね、いやぁ怖い…
是非見てください！
