ふだん余りホラーは見ない。
怖いのが苦手なわけではなく、何かこだわりがあるわけではない。何となくだが、見終わったあとにあまり豊かになった気がしないのだ。
という先入観は、この映画で払拭された。
いやあ怖かった。これが虫でもネズミでも魚でも、一斉にこっちに向かってきたら、やはり怖いのだろう。だけど、やっぱり鳥がいちばん怖いような気がする。なぜだろう。
それがヤツらの目のせいなんじゃないかと、何となく思った。鳥の目って狂気と空虚があるような…なんて思うようになったのは、ヒッチコックのせいだ。
恐怖について考えることでも、豊かになれるんだな、ということを知った。