広川なつき

鳥の広川なつきのレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
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ヒッチコック監督の映画を初めて観た! めっちゃ面白くてびっくりした。
鳥が出てくる動物パニックものの映画ということは知っていたけど、気づいたら前半の人間ドラマ的なパートに普通に引き込まれていた。そのことに本当に驚かされる。だいたいモンスターパニックもののそういう部分って面白くないし、スピルバーグ監督の『宇宙戦争』ですら宇宙人が出てくるまでは大して面白くないし、それはもう、そういうものなんだって思ってた。
なのに『鳥』は最初からずっと面白くて普通に続きが気になる。さりげなく鳥がキーアイテムになってたりするのも良い。
そしていよいよ鳥が襲いかかってきてからも当然面白いし。そこまでの登場人物への思い入れもあるから、物語が近い感じがするから、何も起こらない瞬間まで気持ちが離れない。画面のレイアウトも綺麗で特撮にも引き込まれるものがあるし、文句のつけようが無いです。
ラストシーンの黙示録的な美しさも最高……本当に期待以上のものが見れてすごかった。
広川なつき

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