広川なつき

ホールド・ザ・ダーク そこにある闇の広川なつきのレビュー・感想・評価

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今ちょうどこういう映画が観たかったかも、と思いながら観た。自分でもなぜそう思うのかよく分からないまま観ていたけど、最後のほうまで観たら納得できた。
というのは、目に見えない何かについて語ろうとしている映画だから良かったのだと思う。目に見えないものといっても心霊的なものではなくて、むしろ心霊的なものとして説明がつかないからこそ、もっと言葉になりにくい何かについてのストーリー。それを映画にしようとしたことにすごく好感を持った。
筋書き的には、結局スローン一家に関わらなければよかった話なんじゃないかなあという、後味の悪さのようなものも残った。けどそれこそが一番のテーマなのかも。それは人間が狼に関わらないほうがいいのと同じことで。逆に言えば分かり合えないというか共存できないという悲しさも個人的には感じた。
主人公のその後が気になる。
広川なつき

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