ゴン吉

江戸川乱歩の 陰獣のゴン吉のレビュー・感想・評価

江戸川乱歩の 陰獣(1977年製作の映画)
4.0
探偵小説家と金持ちで美しい人妻の危険な関係を描いたミステリーサスペンスドラマ。 
あおい輝彦が主演、香山美子がヒロインを演じ、若山富三郎らが共演。  

探偵小説作家の寒川(あおい輝彦)は古本屋の出会い頭にうなじに痣のある裕福な人妻・小山田静子(香山美子)とぶつかりそうになり、それが切っ掛けで二人は知り合う。ある日、静子は寒川の住む修明館を訪れ、1年前から行方不明になっている推理作家・大江春泥から脅迫状が届いていることを打ち明ける。寒川は大江を探し出すと静子に約束するが、大江は見つからず、その後も静子に毎月1通づつ脅迫状が送られてくる。遂には静子と夫の殺害予告状までが届き、予告状通りに夫が殺されて裸の水死体となって見つかる…  

「私は先生のファンです」 
探偵小説作家が美しい人妻の言葉に翻弄されて彼女の魅力に憑りつかれていく。
「怪奇幻想な世界だわ」 
クライマックスでは真っ赤な個室で白いスーツの作家と白い着物の人妻がすべてを曝け出し、真相が明らかになる。
「探偵小説で同じ手を二回使うのはタブーです」
「打って~」
禁断の情事が衝撃的で切ない。
「愛してます あなたを 心から」  

2024.10 BS松竹東急で鑑賞(よる8銀座シネマ) 
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