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菊次郎の夏のKのネタバレレビュー・内容・結末

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

正男の絵日記として始まるロードムービー
切なさもあるが沢山の笑いがある。
まさしく、キャッチコピー通りであった。

競輪での子供との掛け合いなど面白いが前半ではまるで子供のようなめちゃくちゃな菊次郎が描かれておりクズな大人だなーと思う反面浮き輪を使って泳ぐ姿やヒッチハイクの時の調子のいい菊次郎は可愛らしい。
でてくる人物も個性的で見た目に削ぐわぬダンスの上手さやいつも通り随所に笑いを入れてくる。
そしてなんといっても広角して見えてくる立ち入り禁止の看板は絶賛もので普段より笑いの部分が多く感じた。
そして正男が母親を知らないと聞き、自分と境遇が同じことをしった菊次郎は次第に優しさが垣間見えてくる。クズな部分をしっかり描くことによって際立つ優しさや正男とうまれる絆にほっこりさせられる。
ヤクザ役ではないビートたけしの演じる菊次郎は調子はいいがヤクザにボコボコにやられたりそんなシーンも見所だと思う。

劇中音楽のSummerという曲もこの映画のメインテーマとは知らずにでも聞き馴染みがあって凄くこの映画にマッチしていて時々ある無音タイムがとてもよく今までの北野武作品とは少し違う楽しみ方のできる映画だった。
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