もちお

許されざる者のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

許されざる者(1959年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。
 全体的に飲み込めませんでした。

①良かったところ
・不穏
 のほほんとしたシーンの多い序盤から「何かありそう」と思わせる緊張感がありました。
 そして、明かされる真相。
 構成が良かったです。
 ただ、オードリー・ヘプバーンさんが先住民の血を引く役を演じるのはモヤモヤしました。
 製作された時代が違うとは思いつつ、居心地が悪かったです。

・チャーリー
 劇中での扱いが雑でした。
 むしろ清々しかったです。
 ベンへの当てつけのため、レイチェルに利用されるチャーリー。
 そのことに気づいていないチャーリー。
 そして、襲われて退場するチャーリー。
 印象に残りました。

・お母さん
 目つきが怖かったです。
 狂気を感じました。
 このお母さんを中心とした嫌な話として本作が着地していたら、かなり好きだったかもしれません。

②気になったところ
・登場人物たちの問題意識
 ベンたちが気にしているのは「レイチェルが先住民の血を引くのかどうか」であって、親世代による虐殺や赤ちゃんの連れ去りは問題視していない様子でした。
 先住民にしたことは気にしていないようでした。
 当時の感覚なのかなとは思いましたが、飲み込めなかったです。

・終盤の展開
 レイチェルがどうしたいのか、ほとんど掘り下げられませんでした。
 自ら先住民のもとへ向かおうとするシーンはありましたが、あっさりザッカリー家に残ることを選んでいました。
 物足りなかったです。
 そして、戦闘シーンへ。
 盛り上がらなかったです。
 むしろ先住民を撃ちまくるベンたちに引きました。
 先住民がレイチェルを取り戻そうとするのは、当然のことと感じたからです。
 レイチェルがあの人を撃つのも飲み込めなかったです。
 ラストは空を見上げて爽やかな雰囲気を出していましたが、謎でした、
 いい話のように終わられると、違和感が強かったです。

③まとめ
 全体的に乗れなかったです。
 疑問に感じるところが大きかったです。
 ただ、好きなところもあります。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

もちお