80分しか記憶が持たない数学者を深津絵里がお世話するお話。
事故が起きたところまでの記憶しか持たないそうだが、ホントにそうなのか?という疑問をいろんなシーンで持ってしまう。
そんなことよりも、数学の世界にある奇妙な数字の関係を少しずつ説明してくれるのが面白かった。
博士の愛した数式を知ったところで、だからなに?という感覚になる。
けれどもその数学の知識が、吉岡秀隆さん演じる男の子の人生が決まったという部分にグッとくる。
数学はめちゃくちゃ苦手だけど、もし数学を楽しめていろんな問題を解くことができたら、世の中はまた違ったように見えるんだろうな。
可能性と希望が詰まっているけれども、やはり80分しか記憶が持たないという部分が物語の核になっているところが疑問で、その要素は別になくても成立するため、プロットが残念だった。