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からくり四人組
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『からくり四人組』に投稿された感想・評価

菩薩
3.0
流石に話に無理があると言うか詐欺師の心変わりが急転直下過ぎてよく分からない。見世物に対する意識は既に、降霊術のシーンはアホらしくて面白い。
「三人」(1925)が興行・批評共に大成功したトッド・ブラウニング監督が、同年に手掛けた見世物系メロドラマ。脚色は同作に引き続きウォルデマー・ヤング。原題「The Mystic (神秘的な)」。

ジプシーの見世物一座、娘ザラ、その父ザザラック、アントン、カルロの四人はハンガリーの街頭で魔術ショーを開いていた。その腕前とザラの美貌に惚れ込んだ紳士詐欺師マイケルは、彼らを大儲けさせると説き伏せ共にアメリカに渡る。そこで企画したのはイカサマ降霊会。宣伝のために名士たちを招き降霊術を披露すると、富豪令嬢ドリスの財産管理人ブラドショウがまんまと引っかかる。降霊を信じ財産の使い込みを告白したブラドショウに目を付けた詐欺師マイケルは、令嬢の亡父の霊をザラに演じさせて財産を丸ごとせしめようと画策。しかし思わぬ三角関係が発生し。。。

「三人」などブラウニング監督の常連名優ロン・チェイニーが不在なため少々インパクトは弱いが、魔術ショーや降霊術のシーンは監督ならではの見世物的演出が発揮されていて楽しめた。

本作には有名な俳優が出演していないこともあってか大ヒットには至らなかった。ただし同時代批評を読むと概ね好評で、特に「優れたメロドラマ」との賛辞が目立った。欧米映画史における“メロドラマ”の定義は日本とは違っていて、自分はまだしっかりと理解できていない。しかしブラウニング監督が発案するプロットの多くが因縁のメロドラマであることは再認識できた。

もしも本作の詐欺師マイケル役がチェイニーだったとしたら、ハッピーエンドにはせずに撃たれて終幕させたと思う。ブラウニング監督×チェイニーの本領は悲劇的メロドラマでこそ発揮される。

※本作は、衣装デザインを当時の大物フランス人デザイナー、ロマン・ド・タートフ(通称エルチ)が担当したことでも知られている。
ブラウニングなら無慈悲な悲劇を期待してしまうが、作家が落とし所を迷っているかのような、うねうねと善悪が混乱した果ての無理やりなハッピーエンドも悪くはない。
映画はそもそも奇術であり見世物だが、そのイカサマ、でっち上げを「物語」として映画にしていくのがブラウニング。客を惑わすために削られていく作り手の魂、映画は魔術でもある。
降霊術を仕掛ける女性の佇まいはミステリアスだが、そこには当然エロスも潜んでいる。恐怖への欲求と性的な欲望は姿を変えた同じ衝動。