ブラウニングなら無慈悲な悲劇を期待してしまうが、作家が落とし所を迷っているかのような、うねうねと善悪が混乱した果ての無理やりなハッピーエンドも悪くはない。
映画はそもそも奇術であり見世物だが、そのイ…
「三人」(1925)が興行・批評共に大成功したトッド・ブラウニング監督が、同年に手掛けた見世物系メロドラマ。脚色は同作に引き続きウォルデマー・ヤング。原題「The Mystic (神秘的な)」。
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ハンガリーのジプシーがニューヨークで偽の降霊術を披露し、やがてそれを悪用しようとする詐欺犯罪映画。降霊術のシーンはさすがに見世物として演出の気合いが入っていて面白い。最後は本当の霊が出てきてしまうみ…
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